3月のPTA勉強会のテーマは、《9歳までに決まる「恋愛・結婚観」》です。
このテーマの内容は、いろいろな意味で本当に重要だと思っています。
今回の勉強会にはゲストとして現在、結婚相談所を経営されております仲人士の先生をお招きして、このテーマに関係するお話をしていただく予定です。
それに先駆け、メールでのやり取りをさせていただく中で次のようなメールをいただきました。
私は、このメールを拝見して涙が止まりませんでした。
メールにあるような人がこれからもドンドン増えると思います。
その原因の一つに、9歳までの家庭環境や親との関りがあるとしたら・・・
今回の勉強会はで、「このテーマをどのように解決したらいいのか」を皆さんと一緒に考えたいと思います。どうぞ3月26日(日)10時からのPTA勉強会にご参加ください。
結婚相談所の先生からのメールの全文
紫波光太郎 先生へ
いつもお世話になっております。
この度は紫波先生から直々にご連絡頂きまして、誠にありがとうございます。
返信が遅くなり、大変申し訳ございません。
次回のPTA勉強会「9歳までに決まる恋愛・結婚観」の講座楽しみにしております。
受講することしか考えておりませんでしたので、まさか紫波先生からこのようなご依頼があるとは思いもよらず恐縮している次第であります。
仲人としてまだまだ未熟な私ですが、お答えできる範囲でお役に立てるなら、ご協力させて頂きたいと存じます。
先生が仰るように劣悪な環境で育った子どもは恋愛や結婚はもとより、人間関係や仕事にまでその影響が出ているということは、私も感じております。
数年前に婚活の相談にいらっしゃった50代前半の男性がおりました。
の男性はまだ50代前半にも関わらず、ガリガリに瘦せていて、一見するとまるでお爺さんのような風貌でした。
50歳を過ぎて女性と結婚は勿論、お付き合いしたこともなく、ここまできてしまったとのこと。
生活するのが精一杯で気が付いたら、この年になってしまったと、彼はそれまでのご自分の生い立ちと身の上話を始めました。
母親は2度離婚し3度結婚。
再婚する度に母親と共に新しい父親と暮らすのですが、その度に環境が変わり、辛い思いをしたとのこと。特に2度目の結婚の際には思春期で相手の連れ子2人と同居し家庭の中でも複雑な関係だったそうです。社会人になり就職しましたが、勤めた会社をリストラになり、その後、長い間非正規雇用で働き、今は年収150万円とのこと。体も丈夫ではないようで、フルタイムで働いていないようでした。
さすがに年収150万円では入会しても結婚したいという女性はおりません。
結婚の望みがないのに会費だけ払って頂くのは申し訳ないと思い、入会をお断わりしました。
そして帰り際、残念そうに彼は言いました。
「俺は一生ひとりなのか」
「死んでしまいたい」
他の結婚相談所へ何か所か相談に行ったようですが、どこでも入会を断られ、当相談所が最後の砦だったようです。
彼が帰った後、なんだか泣けてきました。
話を聞くだけで何も力になれなかったこと。
そして彼のような人生を送っている人がいるということ。
彼は母親を愛しているけれど、恨んでもいるようでした。
自分の人生は母親のせいでこうなってしまったと。
世の中には逆境を乗り越えて頑張っている人は沢山おります。
50歳を過ぎて母親のせいにしてるんじゃない。
もっと自分らしい人生を生きたらいいのに。
そういう人にこそリベラシオンが必要なのかもしれませんね。
しかしながら明日のパンに困る人にもっと違う自分になれと言っても難しいのかもしれません。
あれから数年経ちましたが、忘れられない出来事でした。
長くなりまして、申し訳ございません。