地震の発生に“45度の法則”が関係しているのか?

7月5日に大地震が起こるのであれば、必ずその兆候があるはずです。
今回の「45度の法則」は、そのような兆候を知るヒントになるかも知れません。
6月19日(木)に北海道・根室半島南東沖でM6.0の地震が発生し、そのわずか2日後の6月21日(土)にはトカラ列島近海でM4.6の地震が観測されました。
これらの地震を地図上で結んでみると、北海道からトカラ列島まで一直線に並ぶように、南西方向へと約45度の傾きで連なっていることがわかります(図参照)。
※図:地震の震源分布と推定された45度の連動線(6月16日~22日)
この「45度の法則」は、古くから地質学の分野で断層運動やひずみ解放のしやすい角度として知られており、地震エネルギーが最小限の力で伝播しやすい特徴があります。
なぜ45度が重要なのか?
岩盤の内部に蓄積されたひずみエネルギーは、特定の方向(主応力方向)に沿って放出されます。このとき、断層面が主応力に対して45度の角度を持つと、最も効率よく剪断(せんだん)変位が起こり、地震を誘発しやすくなるとされています。
実際、今回の根室~トカラの連動ラインも、日本列島を斜めに横断する形で、プレート境界や活断層が重なる要注意の地帯です。
【参考資料】
ふしぎひみつきち「大地のズレを起こす力」
今後の注視点
今回の45度ライン上で、短期間にM4.5以上の地震が3件も発生したことから、『エネルギーの連鎖的な解放(トリガー地震)』が起きている可能性があります。
特にこのライン上に近い地域では、以下のような観点で注視が必要です。
- さらなる余震や誘発地震の発生
- 電磁波・Es層異常などとの関連性
- 地殻ストレスの伝播方向と一致する他地域への波及
結びに
地震は単発的に起こるだけでなく、見えない地下のストレスや地殻の動きが“角度”や“方向”に沿って連動することも少なくありません。今回の“45度の法則”は、私たちが地震を予測・観測するうえでの重要なヒントとなるかもしれません。
今後もこのような視点から、地震の連動性や予兆現象に注目していきたいと思います。
それらの情報は、ブログや「エンジェルレスキュー」で発信してまいります。